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~日系ドラッグストアの中国進出~ 続:週刊セールスインチャイナ第011回 
(2013年2月27日)
発行:セールス・インチャイナ株式会社 
http://www.sales-in-china.jp/
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│◇はじめに

│◇”半中国人”浅野から見る中国 第11回 
│日本ブランド販売のプラットフォームへ~日系ドラッグストアの中国進出~
│◇SICからのお知らせ、次回予告
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■日常が戻ってきた
春節が終わって1週間ほど経過し、やっと日常が戻ってきたように感じます。
春節はただの大型連休というだけでなく、帰省で人が大移動しますし、宅配便な
ど物流網もストップします。このタイミングで会社を辞める人もいたりと、前後
はいつもバタバタしますが、1週間ほど経過し、やっと落ち着いて業務に取り組
めるような環境が戻ってきました。
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■”半中国人”浅野から見る中国 第11回
日本ブランド販売のプラットフォームへ~日系ドラッグストアの中国進出~

○ ワトソンズの成功
中国都市部のドラッグストアといえば、日系ではありませんが、女性消費者特化
型ドラッグストアで大成功している「ワトソンズ」が有名です。「ワトソンズ」
が成功した理由は、ターゲットを18歳から35歳の女性に徹底的に絞り込んだ
商品展開と店舗内装、分かりやすいPOP表現、自社ブランドの充実などである
と言われています。

○ 日系ストアの進出状況
日系のドラッグストア業界では、ココカラファインホールディングスのドラッ
グセガミ、グローウェルホールディングスのウェルシア(中国店名:桜工房)、
富士薬局のセイムス(伊美斯)などが中国市場に進出展開しています。
グローウェルホールディングスは、百聯傘下のスーパー大手の聯華超市が43%
を出資していることもあり、出店コストを下げることにより出店計画を加速して
いるところです。
私も先日、地下鉄3路線が交差する宜山路駅に直結している大型百貨店「光后城
SDC(サニーディズシティ)」で、富士薬局のセイムス(伊美斯)を見かけまし
た。将来的には中国全土で100店舗を目指しているようです。

○ 日本式ストアは珍しい
中国のドラッグストア業界では、薬を中心に扱う伝統的な“葯房”(薬局)と、
前述のワトソンズやマニングスなどのバラエティショップ系の店が多店舗展開に
成功していますが、薬もあるしバラエティグッズもある、といういわゆる日本式
のドラッグストアはあまり存在しません。
中国の法規制で医薬品は扱うことが難しいので、現状、日系のドラッグストアは
化粧品、日用品、健康食品を中心に商品をラインナップしています。今後、こう
いった日系ドラッグの進出が進み、中国の医療品の法規制をクリアしていくこと
ができれば、日本式のドラッグストア展開も見えてくると思われます。

○ 日本の雑貨・日用品は人気あり
また、例えば「ワトソンズ」でも、日本の雑貨や日用品のラインナップが非常に
多く、美容関係の日本製品は非常に受け入れられていることがわかります。
日系のドラッグストアがもっと増えてくれば、日本製品の販売プラットフォーム
として、ますます活用できると考えています。

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■SICからのお知らせ・次回予告
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・facebookページ公開中
http://www.facebook.com/chinaECsupport
facebook上にて、中国やEC関連のニュースを配信しています。
ぜひご覧ください。

・次回予告
来週のテーマは、中国現地法人の税制について。日本よりも多少複雑で、
外国からではなかなか分からない税制について、解りやすく紹介します。

今週の週刊セールスインチャイナは以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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