中国最大のECモールとして有名な「タオバオ」と呼ばれるサイトは「アリババグループ」に属し、個人間取引(C2C)の「淘宝網(タオバオワン)」、企業と個人の取引(B2C)の「天猫(Tmall)」の2つのモールに分かれています。
中国の消費者の志向が、「安いもの」から「本物」を求めるようになってきた状況を受け、アリババグループがが2009年頃から特に力を入れてきたのが、天猫(Tmall)です。
天猫(Tmall)はB2Cモデルのモールなので法人のアカウントでしか開店できません。また開店のためには、営業許可証、販売ライセンス証明、取り扱い商品の商標登録証などを提出し審査を受ける必要があります。
個人間取引(C2C)の淘宝網(タオバオワン)は開店するのも決済も無料でしたが、天猫(Tmall)への出店に際しては保証金、年会費などの固定費と、販売金額に応じた手数料を支払う必要があります。
天猫(Tmall)は、個人間取引(C2C)の淘宝網(タオバオワン)よりも、出店に際して高いハードルを設けることにより、ニセモノや非正規ルート商品を減らし、消費者に信頼感を与えることのできるECモール構築を目指しています。
また、天猫(Tmall)の出品商品は、商品検索の結果ページでも上に来るようになっているので、淘宝網(タオバオワン)の商品よりも、検索されやすく有利になっています。