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~中国ネット通販 自宅が試着室に?~ 続:週刊セールスインチャイナ第044回 
(2013年7月10日)
発行:セールス・インチャイナ株式会社 
http://www.sales-in-china.jp/
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│◇お知らせ
│◇”半中国人”浅野から見る中国 第39回 
│  ~中国ネット通販 自宅が試着室に?~
│◇SICからのお知らせ、次回予告
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■■先日、北京で開かれたネット著作権侵害撲滅活動の記者会見。通称「剣網行動」
についての会見がありました。網はネットのこと、剣でネットにはびこるニセモノを退
治する、という意味でしょうか。

「淘宝網(タオバオ)、アマゾンなどのサイトを著作権の能動的な監視管理範囲に収
め、各サイトに対して実情に基づき著作権保護措置、権利者からのクレームおよび
その処理状況などについて報告するよう求める。」というのがその骨子です。国のこ
の行動が、どのような効果をもたらすのか、注目しています。
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■”半中国人”浅野から見る中国 第39回 
~中国ネット通販 自宅が試着室に?~

○”7日間無利用返品可能“ルール
中国ネット通販業界で高いシェアを持っているポータル天猫(Tmall)。このポータルの
特徴の一つに、「7日間無利用返品可能」というルールがあります。いかなる事情が
あっても、その商品が再販できる状態であれば、返品してもよい(店舗側は返金もし
くは商品交換に応じる義務がある)というものです。

このルールは、ニセモノや粗悪品が数多く流通する中国ネット通販市場の中で、なる
べく消費者に安心して商品を購入してもらおうという施策の一つです。もちろんその分
店舗側にとっては負担が大きい施策でもあります。

○試着室としてこの仕組みを利用
では、中国人消費者はこのルールをどう利用しているのでしょう?実は、サイズや色
の確認にこのルールを活用するユーザーが居るのです。たとえば洋服であれば、Mサ
イズとLサイズを両方購入して自宅で試着し合わない方を7日間以内に返品します。
まるで自宅を試着室として使っているようです。

「いかなる事情があっても、その商品が再販できる状態であれば、返品してもよい」
という消費者を安心させるための施策の副作用として、こういった買い方ができ、こ
れが定着しています。こういった買い方にもきちんと親切に対応しなければ、店舗の
評価を下げられたり悪評を書き込まれたりします。

○店舗の評価は売上に直結する
中国ECでは、ユーザーからの店舗評価が、売上に直結する重要な要素です。買う前
に、”どれだけ多くの人が使っているのか?””商品の品質はどうか””輸送の品質はど
うか”など、店舗の評判を確認してから確認するユーザーは非常に多く、そのため店
舗ページは、簡単にその店舗の最近の取引内容や評判などがチェックできるように
なっています。こうした背景から、悪い評価を付けられることは非常に痛いのです。

○消費者の評価を常に気にする必要あり
もちろん、このような仕組みを悪用し、むやみに店舗の悪評を書くユーザーに関して
はTmall側でもチェックされ、店舗が守られる仕組みもないわけではありません。とは
いえ、このようなケースに限らずとも、店舗運営者はユーザーからの評判を常に気に
する必要があります。店舗としては、出来るだけ質の良い運送会社を使ったり、なに
かあったときに迅速にチャットで対応したり、と様々な工夫を凝らして運営しています。
日本のネット通販市場よりも中国のほうが、消費者が店舗に求める基準が厳しいの
ではないか?と感じる最近です。

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■次回予告

・次回予告
来週の『浅野から見る中国』は、ついに本格的に始まった、生鮮食品のEC販売に関す
るお話です。

今回の週刊セールスインチャイナは以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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